SS『フェイトさんの苦悩』

ああー、気付けば7月に入ってしまいました(*_*)前の日記で、6月に入ったって書いたばっかりなのに~(T-T)
もう少し更新頻度を上げられるように
頑張ります!

先日、拍手コメントで誤字を指摘いただきまして、ありがとうございました。「同性」が「同姓」になっておりました。恥ずかしい(>_<)変更しました。

いつも遅筆な私のブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
上記のようなご指摘も含め、パチパチやコメントいただけると励みになります。
これからも見捨てず、生暖かく見守ってください。

それでは、よろしければ続きよりどうぞ!
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「なのは、こんなところで寝てたら風邪引くよ?!」

仕事から帰ってくると、なのははソファーで力尽きていた。
機動六課で教導を始めて半年、日々成長する新人相手に
ほぼ一人で訓練を受け持っているのだ。多少の疲れはしょうがない。

「ほら、なのは。せめてベッドに行こう?」

必死の声かけも虚しく部屋に響く。

「う…ん…」

寝返りをうった時、チラリと胸元が見えた。
苦しかったのか、弛められた胸元は二つの膨らみが見えるギリギリで、心臓が跳び跳ねた。

『うぅ…、片想い中に同じ職場、同じ部屋は嬉しいけど、辛いよう…』

この部屋割りが決まった時、はやてにどうにか個人部屋にならないかと打診したのだが、

「生憎、部屋数の問題で隊長以下みーんな相部屋でお願いしてんねん。
なのはちゃんと同じ部屋が嫌なんやったら変えるけど、
どっかの誰かがなのはちゃんと同じ部屋になるだけよ?」

流石にそれは困る。
ただでさえなのはは可愛いのだ。
なのはに手を出さないとも限らない。

「分かった。なのはと同室にして!」

そうして今に至る。

『あぁ、もう、なのは。そんな無防備にならないで』
『でも、同性でそういう風に意識してないから、無防備にできるんだよね。
うぅ、ちょっと悲しくなってきた…』

眠るなのはの前で百面相をする私。
相変わらず気持ち良さそうだ。

『でも、やっぱり風邪を引かす訳にはいかないもんね。
ここは心を鬼にして、なのはを起こそう』

「なのは、ほら、起きて」

少し強めに肩を揺すった。

「……うっ、ん?」

目を擦りながら、なのはが目覚めた。
寝惚けているのか、まだ焦点が定まっていない。

「あー、ふぇいとちゃんだー。
おはよう」

不意にグイッと襟元を掴み引き寄せられた。
その瞬間、

『チュッ』

唇と唇が触れ合った。

一瞬何が起きたのか分からず、数歩後ろに下がった時、
テーブルに足を捕られて転んでしまった。
そのまま世界は暗転した。

「うっ、、、」

次に目を覚ますとなのはが心配そうに顔を覗き込んでいた。

「わぁっ!」
「あっ、ごめんねフェイトちゃん!」

思わず飛び起きた。と同時にズキッと体に痛みが走った。

「痛っ!?」
「ダメだよ、フェイトちゃん、急に起きたら」

とりあえずそのままソファーに寝かされると、事情を説明された。
どうやら、キスに驚いて身動ぎした時に転んでそのまま気を失ったらしい。
逆になのははその物音で覚醒。
起き上がると私が倒れていたのだときう。

「ねぇ、フェイトちゃん、どうして転んだの?
私、何か驚かせたかな??」

首を傾げながら聞いてくる。
その仕草が可愛いすぎる。
いやいや、やはりなのはは寝惚けていて自分がした事を覚えていないらしい。
少し残念だったが、

「ううん、なのはは何も悪くないよ。私がバランスを崩してしまっただけだから…」

そう伝えた。

「ファー……キ…だったのにな…」

小さすぎて聞き取れないような声でなのはは呟いた。

「えっ?」

聞き返すと後ろを向いて膨れっ面になっている。
そんななのはも可愛い。
いやいや、

「どうしたの?」
「…何でもないよ」

そういうなのははいつもの笑顔に戻っていた。

その後は大変だった。
どうにもなのはを意識し過ぎてしまい、上手く接する事が出来ない。

「ねぇ、フェイトちゃん。やっぱり何か隠してない?」

「えっ、そっそんなことないよ!」

そう答えつつも目はなのはの唇を追ってしまう。

「それよりも!明日も早いんだし、もう寝よう?」

そうだ、一晩眠って冷静になろう。
それがいい。

「そうだね…。」

なのはが少し残念そうに見えたのは気のせいだろうか。

「じゃあ、電気消すね。おやすみ、なのは」
「おやすみなさい、フェイトちゃん」


月明かりだけが差し込む部屋。
背中に感じるなのはの気配。
寝返りを打つ音に合わせて心臓が飛びはねる。

意を決してなのはの方を向いてみると、
月明かりに照らされる彼女は息を飲むほど美しかった。

『もっと近くで見たい』

今日の私は何だか変だ。
今まで想いを伝えたくても、拒否されるのが怖くて、
なのはの親友で居られることに納得してきた筈なのに。

「私の気持ちを伝えたら、君はどうするかな?」

寝顔を見ながら苦笑する。
なのはは優しいから。きっと困った顔をしながら、私を傷つけないようにとするだろう。

『私はこれからどうしたいのかな?』

何となく答えが出るような気がして、唇が触れる数センチまで顔を近づけた。

「うーん、やっぱり無理だ!
なのはとの仲を壊せないよ」

さっと背中を向けて布団の中に潜り込んだ。

『今は眠ることに意識を集中させよう』

邪念を必死で振り払おうと、ギュッと目を固く瞑った時、

「あーあ、ざーんねん。もう少しだったのに」

我が耳を疑うような声がした。

「えっ、なっなのは、起きてたの?」

ヤバイヤバイヤバイ。
キスをしようとしていた事はバレているに違いない。
平然を装ったつもりだが、出来ていないのは百も承知。

「フェイトちゃん、今何をしようとしたのかな?」

追い討ちをかけるなのは。

「えっと、えっと…」

上手い言い訳を考えようにも、何をどう説明したところで、言い訳は言い訳でしかない。
ぐるぐると思考回路を巡らせているとき、ある違和感に気づいた。
さっき、なのはは何と言ったか。
『残念』と言っていなかったか。

恐る恐るなのはに問いかけてみる。

「ねぇ、なのは。あの…聞き間違いじゃなかったら、『残念』って言ってなかった?」

「はーぁ」

大きな溜め息。
何かまずい事を聞いてしまったのだろうか。

「本当にフェイトちゃんは鈍感。
あんなにアピールしてたのに、気付いてくれないし、最後には私に言わせちゃうんだもん」
「えっ?」
「だーかーら!なのははフェイトちゃんの口から『好き』って聞きたかったの!
お昼だって恥ずかしかったのに…」

そう言って、昼間と同じように膨れっ面になった。

「えっ?えっ?じゃああのキスはわざとで、しかも覚えてたってこと??」

こくり、となのはは頷いた。

「フェイトちゃんの気持ちなんてバレバレだよ。
だって私も同じように想ってたんだもん。
まだ、自信ない?」

ブンブンと首を振った。

「じゃあ、言ってくれる?私の一番聞きたかった言葉」

二人の間に流れる空気が変わったように感じた。

「なのは、大好きだよ」
「私もフェイトちゃんが大好き」

フフッと二人で微笑みあった。

「さて、フェイトちゃん。私にここまでさせたんだから、これからは覚悟しておいてね」
「…お手柔らかにお願いします…」


fin

テーマ : 二次創作小説(版権もの
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

秋水

Author:秋水
秋水と書いて「あきみ」と読みます

リリなのシリーズは「無印」からリアルタイムで追いかけています
なのフェイなの
大好きです(*^ ^*)

しかし書き始めると、難しいものですね(^-^;
日々、精進です!
よろしければお付き合いください♪

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