SS『七夕』

せっかくの七夕なので、1本は書きたいなと思い、初めて季節ネタに手を出しました。
ギャグと2本考えていて、MIXにするかとか色々考えていたのですが、純粋な七夕ストーリーとなりました。
ギャグは次の機会にでも(^-^;

今回使わせて貰った七夕伝説は、今日、仕事中に知った内容で、雨の七夕と絡めて是非書きたいと思ったお話です。
今日が晴れていれば、全く違うお話になっていたと思います。

それでは感想もお待ちしております(^_^)
続きよりどうぞ!
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「やっぱり降っちゃった…」

空はどんよりと重く大粒の雨が窓を叩く。

今日は7月7日。
七夕の夜。

「なのは、どうしたの?」

ぼんやりと窓の外を眺めるなのはにフェイトは声を掛けた。

「うん、今日って七夕でしょ?
織姫と彦星が一年に一度だけ会える日なのに雨って…」
「二人は会えないってこと?」

こくんとなのはは頷いた。

そうして、少し寂しそうな顔をしているなのはをフェイトは後ろから抱きしめた。

「じゃあ、私の知ってるお話をしてあげる」
「?」

きょとんとした顔で窓に映るフェイトを見つめる。
何故なら「織姫と彦星」や「七夕」の伝説をフェイトに教えたのは誰でもないなのはだったからだ。
もちろん、フェイトの知っている話も自分のそれと同じはず。そう思っていたなのははフェイトの言葉に少し驚いた。

左手でなのはを抱きしめ、右手は優しく髪を撫でる。
語りかけるような口調でフェイトは話始めた。

「七夕に雨が降るのは、二人が無事に出会え、嬉しくて涙を流しているから。
それから夜に降る雨は二人が別れを惜しむ涙。
だから、雨が降っても二人はちゃんと逢えてるんだよ」

「晴れた夜はなのはのお話。
雨の夜は私の話。
そうすれば、二人は毎年ちゃんと出会えてるってことになるよね」

そう言ってフェイトはとても綺麗に微笑んだ。

「そうなんだ…。
じゃあ、雨の七夕も幸せな日なんだね」

それに答えるように微笑み返すなのは。

抱きしめていた腕をフェイトが弛めると、今まで背中を向けていたなのはがクルリと方向を変え、二人は向かい合う形になった。

「でも、フェイトちゃん。どうして私が教えた話とは違うものを知ってたの?」
「うん、なのはに七夕伝説を教えて貰ったあと、やっぱりなのはみたいに雨だと会えないのは悲しいなって思って。
だから、色々な伝説を調べてみたんだ」

えへんと胸を張る素振りをしてみせた。

そして、

「私が牽牛の立場なら、何が何でもなのはに逢いに行くだろうな。
一年に一度だけなんて耐えられそうにないよ」
「魔法とか使ったりして?それじゃいつでも会えちゃうかも。お仕置きの意味がないね」

クスクスと二人で笑い合った。


来年からは七夕の晴れを願わなくてもいい。
雨に悲しい気持ちにならなくていい。
たったそれだけの事。
それでも一年に一度の事。

晴れたならなのはの話。
雨ならばフェイトの話。

これからは毎年、笑顔で七夕を迎えよう。
いつまでも二人の幸せを願って…。


fin

テーマ : 二次創作小説(版権もの
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

秋水

Author:秋水
秋水と書いて「あきみ」と読みます

リリなのシリーズは「無印」からリアルタイムで追いかけています
なのフェイなの
大好きです(*^ ^*)

しかし書き始めると、難しいものですね(^-^;
日々、精進です!
よろしければお付き合いください♪

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