SS中編 『君だけを』 第7話

何か珍しく続きが湧いてきて、書きたくてしょうがなくなりました。
ので、本日更新!です。
お話は先日の再会、なのはさんサイドです。

中編と銘打って始めたこのシリーズも妙に長くなってきてしまいました。
そろそろ物語も佳境。
この調子で更新頑張ります!

拍手返信----
>切ない>< の方
すいません、お名前が分からず(>_<) 続き楽しみにしていただいてありがとうございます。
切なくてもハッピーエンドを目指して、頑張ります!

拍手して下さった皆さまもありがとうございます。
励みになります!

それでは、なのはさんサイド、続きよりどうぞ!
----side N

あれから4年。
はやてちゃんと私は地元の同じ大学に。
アリサちゃん、すずかちゃんはそれぞれ将来の為に私たちとは別の大学に進学した。

フェイトちゃんは、県外の有名大学に進学したらしい。
誰かが教えてくれた。

----------------------------------

「なあ、なのはちゃん。どっか行かへん?」

そんな急な連絡。
慣れっこだけど。

「うーん、そうだな…」

買い物は先週行ったし…。
考えを巡らせていると、ふいにある場所を思い出した。

「はやてちゃん、臨海公園に行こう!」
「えっ?何にもないやん」
「いいの、久しぶりに海が見たいんだ」

約束は30分後。
歩いて臨海公園へ向かう。

やっぱりここは潮風が気持ち良い。

そんな時、風になびく金糸が目に飛び込んできた。
鮮やかに蘇る記憶。
あの金色の持ち主は私の知る限り一人しかいない。
はやてちゃんはまだ気付いていないようだ。

「はやてちゃん、飲み物買ってくるよ。何がいい?」
「えっ、一緒に行くよ」
「ううん、大丈夫!」
「ほんなら、コーヒーで」
「了解!」

はやてちゃんには悪いけど、口実を作ってその場を離れる。
声を掛けるつもりは無かった。
ただ、近くで元気そうな顔を一目見れればそれで良かった。

それはやっぱりフェイトちゃんだった。
卒業して3年。久し振りに見るフェイトちゃんは、ますます綺麗になっていた。

気付かれないのなら、その方がいい。
少し距離を取りながら、フェイトちゃんの向こう側にある自動販売機を目指す。

そんな時、大きな風が吹いた。
髪を掻き乱されて、思わず声をあげる。

「きゃっ」

その声に反応するように

「…高町さん?」

少し低めの大好きだった声がした。

「うん、久しぶりだね、ハラオウンさん」

さすがに『フェイトちゃん』とは呼びづらくて。
でも、まさか声を掛けられるとは思わなかった。

「高町さんも海を見に?」

たわいもない会話。
それでもあれ以来言葉を交わしたことが無かった私は、淡々と答えを返すことしか出来ない。
遠くで、

「なのはちゃ~ん、どうかした~?」

「あっ、はやてちゃん。待たせてたんだった!」

その一瞬、フェイトちゃんの顔が曇ったような気がした。
でも、すぐに今までのフェイトちゃんに戻って、

「そっか、じゃぁ、私ももう行くね。バイバイ」

その場を離れようと背を向けられた。
次に会えるのはいつか分からない。
思わず

「…ハラオウンさん!」

後ろからその手を引き、呼び止めていた。
振り返った紅い瞳を間近で見て、自然とあの時伝えられなかった言葉が喉を通っていく。

「あのね、今日は偶然でも会えて嬉しかった。
実はあの頃伝えたくても伝えられ無かった言葉があって。
だから、今伝えるよ。
あの頃、私は本当に幸せだったよ。幸せをありがとう、フェイトちゃん 」

それは、どこまでも素直で嘘偽りのない言葉。
ずっとずっと伝えたかった言葉。

『もう会えないかもしれない』

その現実に握っていた手に少しだけ力がはいった。
願わくば、あなたが思い出す最後の私の姿が笑顔でありますように。
ニコリと笑うと

「じゃぁね、バイバイ、ハラオウンさん!」

手を振りながら、彼女よりも先にその場を後にした。

「もう、コーヒー1本どこまで買いに行ったんかと思ったやんか」
「ごめんね」
「で、コーヒーを持ってないときた。途中で何かあった?」
「ううん、自動販売機まで行ったけど、売り切れちゃってて…」
「…そうか、ほんならいいんやけど」
「うん…」

はたはたと涙が溢れてきた。

「…っ」

声にならない。
聡いはやてちゃんの事だ。概ね勘づいているだろう。
それ以上何も聞いて来なかった。

『フェイトちゃん、フェイトちゃん』
『やっぱりまだ』

『…好きだよ…』

テーマ : 二次創作小説(版権もの
ジャンル : アニメ・コミック

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

秋水

Author:秋水
秋水と書いて「あきみ」と読みます

リリなのシリーズは「無印」からリアルタイムで追いかけています
なのフェイなの
大好きです(*^ ^*)

しかし書き始めると、難しいものですね(^-^;
日々、精進です!
よろしければお付き合いください♪

-------------------------------

ここで掲載している二次創作は、企業・団体・オリジナルの作品とは一切関係がありません
また、当サイトの無断転載・複製・加工等は一切禁止します
あとは、ネットマナーの範囲内でお楽しみいただければ幸いです

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
応援しています!
藤真拓哉・最新情報バナー
リンク
メール送信フォーム
サイト・管理人へのご意見・ご感想はメールでも承っております。SS投稿も受付中!
アクセスカウンター
ブログランキング