SS中編 『君だけを』 最終話
長い間の更新ストップにも関わらず、
足をお運びいただきありがとうございます。
長い長い連載となった(話数としては短いですが(;^_^A)
『君だけを』最終話でございます。
連載にあたっては、初挑戦の中、難しさを思い知らされ、
そして最終話まで何とか書ききった感はありますが、
未熟者ゆえ、『満足』とはまだまだ程遠いなと痛感しております。
とはいえ、次に書きたいネタもおぼろげながら出来ておりますので、
そちらに関しては、短編か連載(凝りねぇな!)にて形にしていきたいと思います(^_^)
それでは、『君だけを』最終話、よろしければ続きよりどうぞ!
辻褄とかなのはさんフェイトさんの性格違うじゃんとかツッコミは・・・
お手柔らかにお願いします・・・。。゙(ノ><)ノ
足をお運びいただきありがとうございます。
長い長い連載となった(話数としては短いですが(;^_^A)
『君だけを』最終話でございます。
連載にあたっては、初挑戦の中、難しさを思い知らされ、
そして最終話まで何とか書ききった感はありますが、
未熟者ゆえ、『満足』とはまだまだ程遠いなと痛感しております。
とはいえ、次に書きたいネタもおぼろげながら出来ておりますので、
そちらに関しては、短編か連載(凝りねぇな!)にて形にしていきたいと思います(^_^)
それでは、『君だけを』最終話、よろしければ続きよりどうぞ!
辻褄とかなのはさんフェイトさんの性格違うじゃんとかツッコミは・・・
お手柔らかにお願いします・・・。。゙(ノ><)ノ
----side N & F
ねぇ、フェイトちゃん。
私はもう一度、貴女を信じたい。
この気持ち、伝えてもいいですか?
『フェイトちゃんを愛してる』
ねぇ、なのは。
私は君の側に居られない。
だけど、いつでも、いつまでもきっと君を想い続ける。
『愛してるよ、なのは』
---------------------------------------
はやてちゃんと別れたその日、ずっと考えていた。
フェイトちゃんにはフェイトちゃんなりの愛し方があって、それを見抜けなかったあの頃。
私には私なりのプライドがあって、それが邪魔をしてすれちがったあの頃。
お互い、もう少し言葉にしていれば、伝え合えていれば、未来は変わっていたのかな?
私を守るために別れを決めたかつての恋人。
弱い私を支えてくれた親友。
自分だけが傷ついた訳じゃない。
色んな遠回りをしたけど、だからこそ見えたものも沢山あるんだ。
そして今、この気持ちに辿り着けた。
「よし、フェイトちゃんに電話しよう」
はやてちゃんが連絡を取れたと言うことは番号は変わってないってことだよね。
電話帳を開く度に目に入る『フェイトちゃん』の名前が辛くって、
メモリーから消してしまった電話番号。
それでも捨て切れなくって、机の奥にしまったメモ。
『プルル プルル…』
呼び出しのコール音が耳に響く。
それは永遠とも取れるぐらい長い時間に感じた。
『…もしもし?』
「もしもし?ハラオウンさん?高町です」
『…あぁ、高町さんか。知らない番号からだから、ちょっとびっくりしたよ』
…知らない番号。
そうだよね、フェイトちゃんだって番号を消していてもおかしくないよね。
『それで、どうしたの?』
少しショックだった。けど、めげてなんかいられない。
「ハラオウンさんが明日帰るって聞いて。
それでね、もし時間があるようなら、お見送りも兼ねて少し会えないかなって」
『……』
「ダメ…かな?」
フェイトちゃんだって複雑な筈だ。
「あの…」
『…少しだけなら』
「うん、うん、ありがとう!」
『じゃあ、明日9時の電車だから。
また駅で』
「うん。じゃあ、おやすみなさい」
『…おやすみ』
---------------------------------------
「疲れた…」
結婚式はおめでたいことだけど、親族は親族で大変なものなんだよね。
明日にはもうここを出る。
当分は帰ってくるつもりもない。
そうだな、お婆ちゃんになった頃には考えてみてもいいかも。
そんな事を考えながらうつらうつらしていると、『高町なのは』と表示した携帯がけたたましく鳴り響いた。
一瞬出ることを躊躇ったけど、やっぱり最後だからって、自分の気持ちに勝てずに電話に出た。
「…もしもし」
思いの外、愛想のない声が出る。
「…あぁ、高町さんか。知らない番号からだから、ちょっとびっくりしたよ」
嘘だよ。私は消すことも出来なかった。
なのはも掛けてこれたってことは…なんて虫のいい想像までしてしまう。
けど、彼女にははやてがいるんだから…
『お見送りも兼ねて、少し会えないかなって』
耳を疑った。すぐに返事なんて出来るわけもなく。
それを彼女は拒否ととったようで。
『あの…』
最後、本当に最後だ。
でもこの前偶然会ったときとは違う、見たくなくて逸らしていたものを受け入れた自分。
ある意味、生まれ変わった自分で彼女に会いたい気持ちが湧いた。
『…少しだけなら』
彼女が何故そこまで喜んだのかは分からない。
わたしは、ただ彼女に会える。
それだけは嬉しかった。
---------------------------------------
8時45分。
少しだけならと言ったフェイトに彼女は律儀に合わせた。
「おはよう、ハラオウンさん」
「おはよう」
短い挨拶のあと、二人を沈黙が包む。
駅のホームから、次に来る電車のアナウンスが流れる。
フェイトの乗る電車だ。
「…そろそろ行かないと」
先に沈黙を破ったのはフェイト。
なのははあれもこれもと考えているうちに思いの外時間が経っていた事に気付く。
「あっ、あのね、私、また『フェイトちゃん』って呼んでいいかな…?」
荷物を抱えかけたフェイトは、もう一度その荷物を床に置いた。
「せっかくまた会えたんだし、もう一度『友達』に戻れないかな」
うつ向き加減で、なのははフェイトに問う。
思ってもみなかった申し入れに、驚きを隠せない。
「あのね、私たちは何を間違えたのかなって考えたの。それで、ハラオウンさんと」
「フェイト、でいいよ」
顔を上げ、心なしか輝きを増した蒼い瞳。
『綺麗だな』とフェイトは心の中で呟いた。
「フェイトちゃんとちゃんと話が出来て無かったんだって。伝え合えてなかったんだって。
だから、もし『友達』に戻れるなら、今度は本当に何でも話せる親友になりたい」
『友達』『親友』その関係にお互いが満足出来る訳は無かった。
それでも、やはり本音を隠しあった二人にはそれが最後のラインだった。
「なのは、あのね、私、次はいつこの町に帰ってくるか分からない。
数ヵ月後か、数年後。もしかしたらお婆ちゃんになってるかもしれない」
胸元で両の手を握り締め、不安に震える蒼い瞳。
「でも次に帰ってくるその時は、親友の顔で、なのは、君に会いにいくよ」
荷物を抱えると
「言わないで行こうかと思ったんだけど…」
ホームに入ってくる電車の音を聞きながら、フェイトはそっとなのはを抱き締めると
「愛してた、ううん、何でも話す約束だ。愛してるよ、なのは。
…はやてと幸せになってね。君の幸せが私の幸せだ。
いつか、ちゃんと親友として帰ってくるから。
だからその時まで、君に片想いさせて欲しい」
抱き締めていた腕を緩め、
「最後にこんな大きな我が儘、ごめんね」
そう一言付け加えて、改札をくぐる。
「フェイトちゃん!」
呼ばれる名前に手を上げ答える。
やっぱり最後に本当を告げたくて。
彼女を困らせてしまう、そう分かっていても言わずにいられなかった。
これぐらい、はやても許してくれるだろう。
苦しさとせつなさを胸に、フェイトは電車に乗り込こんだ。
一人残されたなのはは
「フェイトちゃんのバカ。
私の幸せ、勝手に決めないで」
溢れてくる涙を拭いながら、人知れず決心を固めた。
---------------------------------------
「…私、ハラオウンさんの事が好きなんです」
「ごめん、私、好きな人が居るんだ」
大学に戻って数日、いつものように繰り返される告白。
ただ一つ違っていたのは、来るもの拒まずだったフェイトが断っているという点。
あっという間に噂は大学中に広まった。
「人を何だと思ってるんだろ」
クスッと笑いが込み上げてくる。
空を仰げば、一面に広がる蒼。
彼女の瞳のようだ。
「…なのは」
想い人の名前を呟いてみる。
返事なんて返ってくる訳ないのだが、そうすることがフェイトの、半ば日課になっていた。
「なぁに?フェイトちゃん」
耳に心地好い甘い声。
幻聴?幻覚?? いや、彼女は確かにそこにいた。
「…どうしてここにいるの?」
戸惑いを隠せないフェイトに
なのはは、ずいっと一歩前に出ると
「フェイトちゃんのバカ!」
「えっ、いきなり何?」
「言いたい事だけ言って、それでさよならなんて酷すぎるよ!」
「…」
「だから、私も言いたい事を言いに来たの。
ねぇ、私の幸せがフェイトちゃんの幸せって言うなら、フェイトちゃんが幸せにしてよ!
そうじゃなきゃ、私は幸せになれない。
…なれないよ…」
「…だって、なのはにははやてが居るじゃないか」
何がどうなっているのか。
それでもなのはが激昂している分、なるべく冷静になろうとフェイトは努めた。
「フェイトちゃんが帰る前日、お別れしたの。私の幸せを願って、私の身勝手を許してくれた」
「なのは…」
「だから、私もフェイトちゃんも幸せにならなきゃいけない義務がある。
…フェイトちゃん、私もフェイトちゃんが好きなの。愛してるの」
「…本当に私でいいの?」
「フェイトちゃんじゃなきゃ駄目」
「また傷つけるかもしれないよ?」
「それでも、フェイトちゃんがいい」
「…私、幸せになってもいいのかな?」
「良いに決まってるよ、だって私も幸せなんだから」
今まで傷つけた人の分も、幸せを願ってくれた人の為にも
私たちは幸せにならなくちゃ。
そうなのはは微笑んだ。
---------------------------------------
「また暫くお別れだけど、次の休みにそっちに帰るよ」
「うん」
「はやてにもお礼、言わなくちゃね」
かつて繋いでいたこの手、ほんの少し前までは、もう二度と結ぶことは出来ないと思っていた。
でも、こうして結び直せたのだから。
だから、目一杯幸せにするよ。
…君だけを。
…貴女だけを。
私たちに寄り添ってくれた全ての人たちを。
fin
ねぇ、フェイトちゃん。
私はもう一度、貴女を信じたい。
この気持ち、伝えてもいいですか?
『フェイトちゃんを愛してる』
ねぇ、なのは。
私は君の側に居られない。
だけど、いつでも、いつまでもきっと君を想い続ける。
『愛してるよ、なのは』
---------------------------------------
はやてちゃんと別れたその日、ずっと考えていた。
フェイトちゃんにはフェイトちゃんなりの愛し方があって、それを見抜けなかったあの頃。
私には私なりのプライドがあって、それが邪魔をしてすれちがったあの頃。
お互い、もう少し言葉にしていれば、伝え合えていれば、未来は変わっていたのかな?
私を守るために別れを決めたかつての恋人。
弱い私を支えてくれた親友。
自分だけが傷ついた訳じゃない。
色んな遠回りをしたけど、だからこそ見えたものも沢山あるんだ。
そして今、この気持ちに辿り着けた。
「よし、フェイトちゃんに電話しよう」
はやてちゃんが連絡を取れたと言うことは番号は変わってないってことだよね。
電話帳を開く度に目に入る『フェイトちゃん』の名前が辛くって、
メモリーから消してしまった電話番号。
それでも捨て切れなくって、机の奥にしまったメモ。
『プルル プルル…』
呼び出しのコール音が耳に響く。
それは永遠とも取れるぐらい長い時間に感じた。
『…もしもし?』
「もしもし?ハラオウンさん?高町です」
『…あぁ、高町さんか。知らない番号からだから、ちょっとびっくりしたよ』
…知らない番号。
そうだよね、フェイトちゃんだって番号を消していてもおかしくないよね。
『それで、どうしたの?』
少しショックだった。けど、めげてなんかいられない。
「ハラオウンさんが明日帰るって聞いて。
それでね、もし時間があるようなら、お見送りも兼ねて少し会えないかなって」
『……』
「ダメ…かな?」
フェイトちゃんだって複雑な筈だ。
「あの…」
『…少しだけなら』
「うん、うん、ありがとう!」
『じゃあ、明日9時の電車だから。
また駅で』
「うん。じゃあ、おやすみなさい」
『…おやすみ』
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「疲れた…」
結婚式はおめでたいことだけど、親族は親族で大変なものなんだよね。
明日にはもうここを出る。
当分は帰ってくるつもりもない。
そうだな、お婆ちゃんになった頃には考えてみてもいいかも。
そんな事を考えながらうつらうつらしていると、『高町なのは』と表示した携帯がけたたましく鳴り響いた。
一瞬出ることを躊躇ったけど、やっぱり最後だからって、自分の気持ちに勝てずに電話に出た。
「…もしもし」
思いの外、愛想のない声が出る。
「…あぁ、高町さんか。知らない番号からだから、ちょっとびっくりしたよ」
嘘だよ。私は消すことも出来なかった。
なのはも掛けてこれたってことは…なんて虫のいい想像までしてしまう。
けど、彼女にははやてがいるんだから…
『お見送りも兼ねて、少し会えないかなって』
耳を疑った。すぐに返事なんて出来るわけもなく。
それを彼女は拒否ととったようで。
『あの…』
最後、本当に最後だ。
でもこの前偶然会ったときとは違う、見たくなくて逸らしていたものを受け入れた自分。
ある意味、生まれ変わった自分で彼女に会いたい気持ちが湧いた。
『…少しだけなら』
彼女が何故そこまで喜んだのかは分からない。
わたしは、ただ彼女に会える。
それだけは嬉しかった。
---------------------------------------
8時45分。
少しだけならと言ったフェイトに彼女は律儀に合わせた。
「おはよう、ハラオウンさん」
「おはよう」
短い挨拶のあと、二人を沈黙が包む。
駅のホームから、次に来る電車のアナウンスが流れる。
フェイトの乗る電車だ。
「…そろそろ行かないと」
先に沈黙を破ったのはフェイト。
なのははあれもこれもと考えているうちに思いの外時間が経っていた事に気付く。
「あっ、あのね、私、また『フェイトちゃん』って呼んでいいかな…?」
荷物を抱えかけたフェイトは、もう一度その荷物を床に置いた。
「せっかくまた会えたんだし、もう一度『友達』に戻れないかな」
うつ向き加減で、なのははフェイトに問う。
思ってもみなかった申し入れに、驚きを隠せない。
「あのね、私たちは何を間違えたのかなって考えたの。それで、ハラオウンさんと」
「フェイト、でいいよ」
顔を上げ、心なしか輝きを増した蒼い瞳。
『綺麗だな』とフェイトは心の中で呟いた。
「フェイトちゃんとちゃんと話が出来て無かったんだって。伝え合えてなかったんだって。
だから、もし『友達』に戻れるなら、今度は本当に何でも話せる親友になりたい」
『友達』『親友』その関係にお互いが満足出来る訳は無かった。
それでも、やはり本音を隠しあった二人にはそれが最後のラインだった。
「なのは、あのね、私、次はいつこの町に帰ってくるか分からない。
数ヵ月後か、数年後。もしかしたらお婆ちゃんになってるかもしれない」
胸元で両の手を握り締め、不安に震える蒼い瞳。
「でも次に帰ってくるその時は、親友の顔で、なのは、君に会いにいくよ」
荷物を抱えると
「言わないで行こうかと思ったんだけど…」
ホームに入ってくる電車の音を聞きながら、フェイトはそっとなのはを抱き締めると
「愛してた、ううん、何でも話す約束だ。愛してるよ、なのは。
…はやてと幸せになってね。君の幸せが私の幸せだ。
いつか、ちゃんと親友として帰ってくるから。
だからその時まで、君に片想いさせて欲しい」
抱き締めていた腕を緩め、
「最後にこんな大きな我が儘、ごめんね」
そう一言付け加えて、改札をくぐる。
「フェイトちゃん!」
呼ばれる名前に手を上げ答える。
やっぱり最後に本当を告げたくて。
彼女を困らせてしまう、そう分かっていても言わずにいられなかった。
これぐらい、はやても許してくれるだろう。
苦しさとせつなさを胸に、フェイトは電車に乗り込こんだ。
一人残されたなのはは
「フェイトちゃんのバカ。
私の幸せ、勝手に決めないで」
溢れてくる涙を拭いながら、人知れず決心を固めた。
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「…私、ハラオウンさんの事が好きなんです」
「ごめん、私、好きな人が居るんだ」
大学に戻って数日、いつものように繰り返される告白。
ただ一つ違っていたのは、来るもの拒まずだったフェイトが断っているという点。
あっという間に噂は大学中に広まった。
「人を何だと思ってるんだろ」
クスッと笑いが込み上げてくる。
空を仰げば、一面に広がる蒼。
彼女の瞳のようだ。
「…なのは」
想い人の名前を呟いてみる。
返事なんて返ってくる訳ないのだが、そうすることがフェイトの、半ば日課になっていた。
「なぁに?フェイトちゃん」
耳に心地好い甘い声。
幻聴?幻覚?? いや、彼女は確かにそこにいた。
「…どうしてここにいるの?」
戸惑いを隠せないフェイトに
なのはは、ずいっと一歩前に出ると
「フェイトちゃんのバカ!」
「えっ、いきなり何?」
「言いたい事だけ言って、それでさよならなんて酷すぎるよ!」
「…」
「だから、私も言いたい事を言いに来たの。
ねぇ、私の幸せがフェイトちゃんの幸せって言うなら、フェイトちゃんが幸せにしてよ!
そうじゃなきゃ、私は幸せになれない。
…なれないよ…」
「…だって、なのはにははやてが居るじゃないか」
何がどうなっているのか。
それでもなのはが激昂している分、なるべく冷静になろうとフェイトは努めた。
「フェイトちゃんが帰る前日、お別れしたの。私の幸せを願って、私の身勝手を許してくれた」
「なのは…」
「だから、私もフェイトちゃんも幸せにならなきゃいけない義務がある。
…フェイトちゃん、私もフェイトちゃんが好きなの。愛してるの」
「…本当に私でいいの?」
「フェイトちゃんじゃなきゃ駄目」
「また傷つけるかもしれないよ?」
「それでも、フェイトちゃんがいい」
「…私、幸せになってもいいのかな?」
「良いに決まってるよ、だって私も幸せなんだから」
今まで傷つけた人の分も、幸せを願ってくれた人の為にも
私たちは幸せにならなくちゃ。
そうなのはは微笑んだ。
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「また暫くお別れだけど、次の休みにそっちに帰るよ」
「うん」
「はやてにもお礼、言わなくちゃね」
かつて繋いでいたこの手、ほんの少し前までは、もう二度と結ぶことは出来ないと思っていた。
でも、こうして結び直せたのだから。
だから、目一杯幸せにするよ。
…君だけを。
…貴女だけを。
私たちに寄り添ってくれた全ての人たちを。
fin
テーマ : 二次創作小説(版権もの
ジャンル : アニメ・コミック